頸椎損傷による四肢麻痺や体幹機能障害でお悩みの方へ
不慮の事故やスポーツ中の怪我などにより「頸椎損傷(けいついそんしょう)」を負ってしまうと、これまでの生活が一変し、ご本人だけでなくご家族も大きな精神的・経済的不安を抱えられます。
「これからの生活費や医療費はどうなるのだろう」 「身体が自由に動かせない状態で、障害年金の手続きなんてできるのだろうか」
このような悩みを抱えている方に知っていただきたいのが、国の公的年金制度である「障害年金」です。障害年金は、原則として日常生活や就労に著しい制限を受ける場合に支給され、生活を安定させるための大切な柱となります。
しかし、頸椎損傷による障害年金の申請には、肢体の障害特有の複雑な基準があり、書面への記載内容ひとつで結果が変わることも少なくありません。本記事では、実際に弊所に相談へ来られたAさんの事例をもとに、申請において直面しやすい課題とその解決策を分かりやすく解説します。
交通事故による頸椎損傷と四肢麻痺
40代の会社員であったAさんは、通勤中の自動車事故により頸椎を損傷しました。直ちに救急搬送され緊急手術を行いましたが、中枢神経への甚大なダメージにより、両上肢および両下肢に重度の麻痺(四肢麻痺)と、自力で起き上がることが困難な体幹機能障害が残りました。
直面した具体的な課題
障害認定日を迎えた段階で、Aさんのご家族が個人で申請の準備を進めようとしましたが、以下の2つの大きな壁に直面しました。
- 診断書と実態の乖離の恐れ 病院の医師は非常に多忙であり、リハビリテーションの場での一時的な動きだけを見て、診断書の「日常生活動作の能力」の欄を「一部可能(実態より軽い状態)」と判断して記載してしまうおそれがありました。
- 「病歴・就労状況等申立書」の作成困難 初診から現在までの体調の変化や、家庭内での不自由な状況(例:食事の摂取、衣服の着脱、寝返りの可否など)を、客観的な数値や具体的な条件でどのように記述すれば実態が伝わるのか、ご家族だけでは文章化できませんでした。
弊所によるサポートと解決策
ご家族から相談を受け、即座に以下の専門的な支援を実施しました。
日常生活動作(ADL)の詳細なヒアリングと書面化
Aさんの就寝から起床、食事、入浴、用便にいたるまでの全ての動作を細かくヒアリングし、「日常生活動作に関する申立書(医師への参考資料)」をまとめました。
医師への正確な実態伝達の補助
完成した参考資料をご家族から主治医へ手渡していただくことで、医師はAさんが病院の外(家庭内)でどれだけ介助を必要としているかを正確に把握でき、診断書の「両上肢の全ての指の用を全く廃したもの」「体幹の機能に座っていることができない程度」といった実態に完全に合致した診断書が作成されました。
「病歴・就労状況等申立書」の作成
医師の診断書に記載された医学的所見と完全に整合するよう、各期間の通院回数や日常生活での具体的な制限(「自力での寝返りは24時間不可能」「衣服の着脱は全介助で30分以上要する」など)を数字を用いて具体的に記述しました。
結果
裁定請求してから約3か月後に障害厚生年金1級の通知が届きました。
まとめ
頸椎損傷による障害年金の申請は、人生を再建するための大変重要な手続きです。
「私たちの状態で本当に受給できるのか」 「何から手を付けたらいいのか分からない」
そのようなときは、一人で悩まずに、まずは当事務所へお気軽にご相談ください。皆様のプライバシーを厳重に守りながら、誠実かつ全力でサポートいたします。
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