拡張型心筋症・CRT-D装着で障害年金はもらえる?受給事例と申請のコツ
「少し動くだけで心臓がバクバクする」「坂道がつらくて、仕事に行くだけで精一杯……」 拡張型心筋症という病気を抱えながら、これからの生活やお金のことに不安を感じていませんか?
障害年金は、病気やケガで日常生活や仕事に制限が出た際、国から支給される公的な支援制度です。しかし、心臓の病気は外見からは辛さが伝わりにくいため、「どれくらい大変か」を書類で証明するのが非常に難しいという側面があります。
この記事では、拡張型心筋症で障害年金を受給したBさんの事例をご紹介します。申請の際、どこでつまずきやすく、どう解決すれば受給に近づけるのか。障害年金のことを全く知らない方でもスムーズに理解できるよう、専門用語を噛み砕いてお伝えします。
本記事のポイント
心疾患の認定基準
検査数値(EF値やBNP値)と、階段の上り下りなどの「活動能力」の両面で判断されます。
初診日の重要性
最初に「おかしい」と思って受診した日がいつかが、受給額や条件を左右します。
公的デバイスの効果
CRT-Dなどを装着した場合、原則として障害厚生年金3級以上に該当します。
診断書と申立書の整合性
医師が書く診断書と、本人が書く申立書の内容が一致していることが不可欠です。
拡張型心筋症によりフルタイム勤務が困難となったBさん
症状や申請に至るまでの経緯
Bさん: 40代後半・男性
家族構成: 妻と子1人の3人暮らし
仕事: 営業職(外回り中心)
Bさんは、数年前から仕事中にひどい息切れを感じるようになりました。最初は「タバコのせいか、体力が落ちただけか」と思っていましたが、夜中に苦しくて目が覚めるようになり、循環器内科を受診。精密検査の結果、「拡張型心筋症」と診断されました。
薬での治療を続けましたが、心不全による入院を繰り返し、最終的に心停止のリスクを防ぐためCRT-Dを植え込む手術を受けました。退院後も、重い荷物を持ったり、長時間歩いたりすると強い疲労感が出るため、以前のような営業活動ができず、経済的な不安から障害年金の申請を検討し始めました。
直面した具体的な課題
Bさんが自分一人で書類を揃えようとした際、次の3つの壁に直面しました。
初診日の証明ができない
最初に「動悸」で診てもらったクリニックが既に廃院しており、当時のカルテが手に入りませんでした。
医師に症状を伝えきれない
診察時間は短く、主治医には「順調です」と答えてしまっており、実際の生活(風呂掃除ができない、着替えだけで息が切れる等)が診断書に反映されない恐れがありました。
書類作成の負担
体調が悪い中、何枚にもわたる複雑な書類を書く気力が起きず、途中で諦めかけていました。
私たちがサポートした内容と解決策
弊所では、Bさんの負担を最小限にするため、以下のサポートを行いました。
初診日の特定
廃院したクリニックの代わりに、当時の健康診断の結果や、お薬手帳の履歴、病院間の紹介状を徹底的に調査しました。その結果、客観的な証拠を揃えることができ、年金事務所に初診日を認めてもらうことができました。
日常生活の聞き取り調査
Bさんに「日常生活での困りごと」を詳細にヒアリングしました。「スーパーの買い物袋を持てない」「駅の階段を避けて遠回りのエレベーターを使っている」といった具体的な情報を整理し、主治医へお渡しする資料を作成しました。これにより、Bさんの実態を正確に反映した診断書を書いてもらうことができました。
認定基準に沿った申立書の作成
Bさんが装着しているCRT-Dの事実だけでなく、装着後も残っている心機能の低下(検査数値)を医学的根拠に基づいて申立書にまとめました。
受給決定までの流れ
- 無料相談: Bさんの状況をヒアリングし、受給の可能性を検討。
- 初診日の特定: 代替資料を用いて初診日を確定。
- 病院への資料: 診断書作成にあたり、医師へ伝えるべきポイントを整理。
- 裁定請求: 整合性の取れた書類を一式提出。
結果: 障害厚生年金2級の受給が決定。 Bさんは無理にフルタイムで働かず、体調に合わせた短時間勤務に切り替えて、安心して治療を続けることができています。
社労士に依頼するメリット
障害年金の申請は、一度「不支給」になってしまうと、その後に結果を覆すのは非常に大変です。
複雑なルールを丸投げできる
「初診日」「保険料納付要件」など、専門家でなければ判断が難しい部分を正確にチェックします。
診断書の質を高める
医師に「何を書いてもらえばいいか」を専門家の視点でアドバイスします。
まとめ
拡張型心筋症は、見た目には元気そうに見えても、内側では心臓が懸命に動こうと悲鳴を上げている状態です。そんな中で、無理をして働き続けたり、一人で難しい手続きを抱え込んだりしないでください。
障害年金は、あなたがこれから前を向いて生きていくための「支え」となる権利です。Bさんのように、「無理だと思っていたけれど相談してよかった」という方はたくさんいらっしゃいます。
まずは、あなたのお話を聞かせてください。私たちは、あなたの味方になって全力でサポートします。
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