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関節リウマチの障害年金申請事例|40代女性専業主婦を支えた社労士の工夫

関節リウマチによる障害年金申請の実例。40代専業主婦が直面した困難や不支給の壁、受給決定までの流れを詳しく解説します。

「手がこわばって料理ができない」「家事に数倍の時間がかかる」――40代女性の専業主婦が関節リウマチを発症し、障害年金の申請に挑んだ事例があります。見た目には元気そうでも、生活に大きな制約を受けるのがこの病気の特徴。障害年金の申請困難とされる関節リウマチで、どのようにして受給に至ったのでしょうか。

生活や発症経緯

今回の事例は、40代前半の専業主婦Aさん。2児の母で、日々家事と育児に追われていました。ある日、朝起きたときに手の指が強張り、コップを持つのも一苦労に。病院で精密検査を受けた結果「関節リウマチ」と診断されました。

当初は薬である程度コントロールできていましたが、症状は徐々に進行。皿洗いで指が腫れ、洗濯物を干すときに関節が痛み、買い物の荷物を持つのも難しくなりました。家族の協力で生活は成り立っていましたが、自分ひとりでは家事をこなせない状況が続き、日常生活能力は大きく低下していきました。

申請が難航した理由

関節リウマチは、症状の波があるため「調子の良い日」を基準に診断されることが少なくありません。Aさんも主治医に「今日はどうですか?」と聞かれると、つい「まあまあです」と答えてしまうことがありました。その結果、診断書には「日常生活に支障なし」と書かれてしまい、最初の障害年金申請は不支給に終わりました。

さらに、専業主婦という立場もハードルになりました。就労制限での不自由が表に出にくく、「家事の困難さ」が十分に評価されないケースが多いのです。そこで、Aさんは、専門の社労士に相談する決意をしました。

社労士の対応:工夫や書類準備

Aさんからの問い合わせを受け、まずAさんの日常生活の実態を丁寧にヒアリング。「炊事はどの程度できるか」「掃除や洗濯にどれくらいの時間がかかるか」「痛みで中断せざるを得ない作業は何か」を細かく確認しました。

その上で、医師に提出するための日常生活状況のメモを作成。例えば、

  • 朝は指のこわばりで歯磨きや洗顔が自力で難しい
  • 洗濯物を干すときは肩の痛みで途中休憩が必要
  • 子どもを抱き上げられず、夫や親の介助を要する
    といったエピソードを具体的にまとめました。

再申請の結果、Aさんは障害基礎年金2級に認定されました。これにより、毎年約83万円(子の加算を含めるとさらに増額)の障害年金を受給できるようになり、治療費や生活費の一部を補うことが可能になりました。

Aさんは「生活が劇的に楽になったわけではないが、精神的な安心感が大きい」と語っていました。社労士のサポートで申請困難と思われた関節リウマチでも、適切な準備を行えば受給につながることが実証されたのです。

関節リウマチで障害年金を受給するには、日常生活の困難さを「具体的に」証明することが欠かせません。専業主婦であっても家事・育児への影響をしっかり伝えることで、障害年金受給の可能性は十分にあります。

もし一人での申請が不安なら、障害年金に詳しい社労士に相談することが早道です。専門サポートを得て、受給への一歩を踏み出しましょう。

豊島区、練馬区、板橋区、中野区、杉並区、北区、新宿区、東京23区、埼玉県、神奈川県で社会保険労務士をお探しの皆さま、障害年金申請、審査請求、再審査請求のことなら、城田社会保険労務士事務所にご相談ください。

著者 特定社会保険労務士
城田 めぐみ
城田社会保険労務士事務所
東京都豊島区

当事務所は、障害年金の申請支援を専門に取り組んでいる社会保険労務士事務所です。様々な傷病による障害年金の手続きは複雑で、多くの方が途中で諦めてしまうこともあります。当事務所では、初回相談から診断書の準備、申請書類の作成、年金事務所とのやりとりまで、受給に向けて丁寧にサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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