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化学物質過敏症で障害年金2級を受給

化学物質過敏症による生活の困難

今回は 化学物質過敏症で障害年金2級を受給できた女性の事例 をご紹介します。ご相談いただいたのは40代のAさん。事務職として働いていましたが、ある時から職場のコピー用紙やインク、同僚の柔軟剤の匂いなどに強い体調不良を感じるようになりました。

頭痛や吐き気、めまい、動悸といった症状は日常生活でも頻繁に起こり、買い物や外出が困難になりました。化学物質過敏症は、洗剤や芳香剤、建材など身近な化学物質が症状の引き金となるため、完全に避けることが難しく、生活の大部分に制限がかかります。Aさんも例外ではなく、就労継続は不可能となり、家族の支援なしには生活できない状況に追い込まれていきました。

化学物質過敏症と障害年金申請のハードル

Aさんは生活の不安から 障害年金の申請 を検討しました。しかし、化学物質過敏症は障害年金制度に明確に規定された病名ではなく、「認められるのか」「どう書類を準備すればよいのか」といった不安が大きくありました。

特に、障害年金では診断書と病歴・就労状況等申立書の内容が重視されますが、化学物質過敏症は一般的に理解されにくい病気のため、症状や生活への支障を具体的に伝えることが難しいのです。そこでAさんは、障害年金に強い社会保険労務士 に相談し、申請を進めることにしました。

社会保険労務士によるサポート

当事務所では、まず医師に症状を正確に反映していただけるように診断書作成のポイントを整理しました。また、Aさんには日常生活の制限をできるだけ具体的に記録していただきました。

例えば、

  • 「スーパーに10分滞在すると頭痛と動悸が出て、その後半日は横になる必要がある」
  • 「洗濯洗剤の匂いで呼吸が苦しくなり、家事を続けられない」

このように、障害年金の審査で重要となる生活の制限度合い を客観的に伝える形で書類を整えました。医師の診断書と申立書を一貫性のある内容にまとめることで、Aさんの置かれている厳しい現状をしっかり示すことができました。

障害年金2級の認定と今後への支え

その結果、Aさんは 障害年金2級 に認定されました。これは単独での生活維持が困難で、家族の援助を必要とする状態にあることが評価されたものです。

障害年金の受給が決まったことで、Aさんは経済的な基盤を得ることができ、生活の安定につながりました。もちろん、化学物質過敏症そのものが治るわけではありませんが、制度からの支援が得られたことで「少し前を向けるようになった」と語っておられます。

化学物質過敏症はまだ社会的認知が十分ではなく、障害年金申請の難易度が高い病気 です。しかし、適切な準備と専門家のサポートを受けることで受給につながる可能性は十分にあります。当事務所では、化学物質過敏症をはじめとする難病・精神疾患など、さまざまなケースで障害年金の申請をサポートしています。

「自分の病気は障害年金の対象になるのだろうか」と迷っている方も、ぜひ一度ご相談ください。

豊島区、練馬区、板橋区、中野区、杉並区、北区、新宿区、東京23区、埼玉県、神奈川県で社会保険労務士をお探しの皆さま、障害年金申請、審査請求、再審査請求のことなら、城田社会保険労務士事務所にご相談ください。

著者 特定社会保険労務士
城田 めぐみ
城田社会保険労務士事務所
東京都豊島区

当事務所は、障害年金の申請支援を専門に取り組んでいる社会保険労務士事務所です。様々な傷病による障害年金の手続きは複雑で、多くの方が途中で諦めてしまうこともあります。当事務所では、初回相談から診断書の準備、申請書類の作成、年金事務所とのやりとりまで、受給に向けて丁寧にサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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