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がんと障害年金:抗がん剤治療で働くのが辛い方へ。社会保険労務士による申請代行事例
2025.12.24 |
はじめに
「がんで闘病中だけれど、治療費もかさむし収入が減って将来が不安……」 「障害年金は目に見える障害(肢体の不自由など)がないともらえないのでは?」
このようなお悩みを抱えていませんか?実は、がんは障害年金の対象となる傷病です。しかし、がん特有の「倦怠感」や「衰弱」といった症状は、数値化しにくく、診断書への反映が非常に難しいという側面があります。
本記事のポイント
- がんは全身倦怠感や衰弱も認定基準に含まれる
- 「診断書」と「申立書」の整合性が審査の鍵を握る
- 初診日の証明が難しいケースでも解決策がある
- がん相談支援センターと連携する重要性
【ご相談者様のプロフィール】
- 氏名: Aさん(50代・男性)
- 職業: 会社員(営業職)
- 傷病名: 大腸がん
- 発病から申請までの経緯: 3年前の健康診断で再検査となり、大きな病院で「大腸がん」と診断されました。手術を行いましたが、その後再発。現在は通院で抗がん剤治療を継続しています。 手足のしびれ、激しい倦怠感、頻回な下痢といった副作用が強く、以前のように外回りの営業活動ができなくなり、短時間勤務への変更を余儀なくされました。収入が激減し、高額な治療費が家計を圧迫している状況で弊所へご相談をいただきました。
申請において直面した3つの課題
- がんの申請では、特有の難しさがあります。Aさんのケースでは以下の点が課題となりました。
- 課題①:診断書に「副作用の辛さ」が反映されにくい
- 主治医は「治療(がんそのもの)」の専門家ですが、「日常生活の困難さ」を詳しく把握しているとは限りません。Aさんの場合、検査数値は一定の範囲内に収まっていたため、医師からは「身の回りのことはできている」と判断されがちでした。しかし、実際には抗がん剤投与後の数日間は寝たきりに近く、著しい倦怠感がありました。
- 課題②:就労状況との整合性
- Aさんは会社員として在籍していたため、審査側から「働けている=障害の状態ではない」と判断されるリスクがありました。障害年金では、単に就労しているかどうかだけでなく、「職場でどのような配慮を受けているか」が重要です 。
- 課題③:初診日の特定
- Aさんは健康診断の数年前から、近所の小さなクリニックで「胃腸の不調」として受診を繰り返していました。この「不調」ががんとの因果関係があるとみなされるか(相当因果関係)、初診日はどこになるのかを整理する必要がありました 。
弊所(社労士)による解決策とサポート内容
- 弊所では、Aさんの受給可能性を最大化するために以下のサポートを行いました。
- 解決策①:医師への「参考資料」作成
- Aさんの日常生活(倦怠感で1日の大半を横になっていること、食事や入浴に時間がかかることなど)を「一般状態区分表」 に基づき、客観的な資料としてまとめました。これを主治医に提示することで、実態に即した精緻な診断書を作成いただくことができました。
- 解決策②:「病歴・就労状況等申立書」の徹底記述
- Aさんが受けている職場の配慮(業務内容の軽減、休憩時間の確保、欠勤の多さなど)を申立書に具体的に記載しました。診断書の内容と齟齬がないよう、かつAさんの辛さが伝わるよう、法的な要件を満たす文章で構成しました 。
- 解決策③:初診日の法的整理
- Aさんの過去の通院歴を確認した結果、がんとの因果関係が不明確な初期の胃腸薬の処方ではなく、精密検査を指示された健康診断後の受診日を初診日として特定しました。これにより、スムーズに保険料納付要件を確認することができました 。
受給決定までの流れと結果
- 申請から約3.5ヶ月後: 障害厚生年金2級の受給が決定。
Aさんからは「これで治療に専念できる。家族にも申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、救われました」とのお言葉をいただきました。
がんであっても、治療の副作用や転移に伴う衰弱によって、日常生活や仕事に著しい制限がある場合は、障害年金を受給できる可能性があります。
「自分は対象外だろう」と諦める前に、まずは専門家にご相談ください。弊所は、がん相談支援センターの相談員様とも連携し、患者様の尊厳を守りながら、経済的安心を確保するお手伝いをいたします。
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