ブログBLOG

治療と仕事の両立。障害厚生年金を受給して、前向きになれた事例

突然ですが、もしあなたが、働き盛りの40代で「乳がん」だと告知されたら、どうしますか?

「頭が真っ白になった」「これからどうなってしまうんだろう」「治療費は? 仕事は続けられるの?」

きっと、病気そのものへの恐怖と同時に、先の見えない経済的な不安に押しつぶされそうになるのではないでしょうか。

本日は、乳がんの治療を受けながら、障害厚生年金という制度を活用することで、経済的な不安を乗り越え、前向きに治療と向き合う希望を取り戻された、ある女性のお話をご紹介します。

これは、当事務所にご相談に来られたBさん(40代・会社員)の事例です。 今、同じようにがんと闘い、将来に不安を感じているあなたにこそ、読んでいただきたい内容です。あなた一人で悩む必要はない、ということを、この記事を通して感じていただければ幸いです。

「収入が途絶えたら…」副作用の辛さと経済的な不安

Bさんは、都内の企業で正社員として働き、仕事にもやりがいを感じていました。40代になり、ますます仕事が面白くなってきた矢先のこと、定期検診で乳がんが見つかりました。

「まさか自分が、がんになるなんて…」

告知を受けた当初は、現実を受け止めることができませんでした。しかし、家族に支えられ、なんとか気持ちを奮い立たせて治療を開始。Bさんの場合は、手術の後に抗がん剤治療が始まりました。

この抗がん剤治療が、Bさんを心身ともに追い詰めることになります。 特に辛かったのが、全身を襲う「倦怠感」と「吐き気」でした。

「朝、鉛のように重い体で目が覚めるんです。ベッドから起き上がるだけで、一日のエネルギーを使い果たしてしまうような感覚でした。」

これまで当たり前のようにこなしていた満員電車での通勤は、立っていることすら困難になりました。なんとか会社にたどり着いても、パソコンの画面を見ているだけで気分が悪くなり、集中力が続かない。簡単な事務作業でさえ、以前のようにテキパキとこなすことができなくなってしまったのです。

結局、Bさんは会社と相談し、時短勤務に切り替えてもらいましたが、それでも体は悲鳴を上げていました。休む日も増え、それに伴って収入も大きく減少。一方で、治療費の負担は増えていきます。

「このまま仕事が続けられなくなったら、どうやって生活していけばいいんだろう…」

治療の辛さに加え、日に日に増していく経済的な不安。先の見えない暗闇の中で、Bさんは心身ともに疲れ果てていました。

障害年金申請の鍵は「日常生活への影響」を具体的に伝えること

そんな時、同じ病気の治療経験がある友人から「障害年金という制度があるよ」と教えられました。

「がんでも、障害年金がもらえるの?」

半信半疑で調べてみると、がん患者の方でも受給できる可能性があることを知りました。しかし、手続きは複雑そうで、何から手をつけていいか分かりません。そこで、勇気を出して当事務所の無料相談にお越しになったのです。

私たちがBさんにお伝えした、最も重要なポイント。それは、「がんのステージや大きさだけでなく、抗がん剤の副作用などによって、日常生活や仕事にどれだけの支障が出ているかを、具体的に医師に伝えて診断書に書いてもらうこと」でした。

障害年金の審査では、提出された診断書が非常に重視されます。しかし、多忙な医師は、患者さんの日常生活の細かな不便さまで、すべてを把握しているわけではありません。だからこそ、ご自身の状況を「具体的に」伝える準備が不可欠なのです。

Bさんは、私たちの助言のもと、次のような「日常生活で困っていること」をメモに書き出し、診察の際に医師に渡しました。

  • 通勤: 以前は電車で40分立っていられたが、今は途中で何度も座り込まないと移動できない。
  • 仕事: 強い倦怠感と集中力の低下で、会議の内容が頭に入ってこない。パソコン作業でケアレスミスが増え、仕事のペースが以前の半分以下になった。
  • 家事: スーパーでの買い物が辛い。少し重いものを持つと、ひどい疲労感に襲われる。掃除機をかける、料理をするといった簡単な家事も、途中で休憩を挟まないとできなくなった。
  • その他: 治療の副作用で手足のしびれがあり、細かい作業(箸を使う、ボタンを留めるなど)が難しい時がある。

このように、ご自身の言葉で「何が、どの程度できないのか」を客観的な事実として伝えることで、医師もBさんの本当の辛さを理解し、より実態に即した診断書を作成してくださったのです。

受給決定で得られた、治療に専念できるという安心感

申請から数ヶ月後、Bさんのもとに「障害厚生年金3級」の受給決定通知が届きました。

「これで、お金の心配をせずに治療に集中できる…」

Bさんは、通知を手に、安堵の涙を流したそうです。

もちろん、障害年金だけで生活のすべてが賄えるわけではありません。しかし、「毎月、一定額の収入がある」という事実は、Bさんの心に大きなゆとりをもたらしました。

これまでは、減っていく預金通帳を見るたびに将来への不安で胸が締め付けられていましたが、今は「無理に働かなくても大丈夫」と思えるようになったのです。気持ちが安定したことで、治療にもより前向きに取り組めるようになり、体調が良い日には少しずつ外出を楽しむ余裕も出てきました。

Bさんは、私たちにこう語ってくれました。

「もしあの時、一人で諦めていたら、今も不安の中で過ごしていたと思います。障害年金は、ただのお金ではありません。私にとっては、もう一度、自分らしく生きるための希望です。」

がん治療で悩むのは、あなた一人ではありません

この記事を読んでくださっているあなたも、かつてのBさんと同じように、病気の苦しみと経済的な不安の板挟みになっているかもしれません。

「会社に迷惑をかけられない」 「弱音を吐いてはいけない」

そうやって、一人で頑張りすぎていませんか?

Bさんの事例は、特別なケースではありません。乳がんの治療による副作用で、これまでと同じように働けなくなり、日常生活に支障が出ている方は、障害年金の対象となる可能性があります。

しかし、障害年金の制度は複雑で、申請には多くの書類準備が必要です。治療で心身ともに辛い時期に、ご自身やご家族だけで全ての手続きを進めるのは、非常に大きな負担となります。

そんな時こそ、私たち社会保険労務士のような専門家を頼ってください。 私たちは、障害年金申請のプロフェッショナルとして、

  • 障害年金の対象となるかどうかの丁寧なヒアリング
  • 申請に必要な書類の収集と作成の代行
  • 最も重要な「診断書」の依頼時に、医師へご自身の状況を的確に伝えるためのアドバイス
  • 年金事務所とのやり取り

など、申請に関わるあらゆる手続きをサポートし、あなたの負担を最大限に軽減します。

あなたが治療に専念し、穏やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをすることが、私たちの使命です。

一人で抱え込まず、まずはあなたの今の状況をお聞かせください。初回のご相談は無料です。 ご連絡を、心よりお待ちしております。

豊島区、練馬区、板橋区、中野区、杉並区、北区、新宿区、東京23区、埼玉県、神奈川県で社会保険労務士をお探しの皆さま、障害年金申請、審査請求、再審査請求のことなら、城田社会保険労務士事務所にご相談ください。

著者 特定社会保険労務士
城田 めぐみ
城田社会保険労務士事務所
東京都豊島区

当事務所は、障害年金の申請支援を専門に取り組んでいる社会保険労務士事務所です。様々な傷病による障害年金の手続きは複雑で、多くの方が途中で諦めてしまうこともあります。当事務所では、初回相談から診断書の準備、申請書類の作成、年金事務所とのやりとりまで、受給に向けて丁寧にサポートいたします。お気軽にご相談ください。

些細なことでも遠慮なくご相談ください

  • 初回相談
    60分無料
  • オンライン相談
    対応
  • 土日祝・夜間
    対応(要予約)

pagetop